情報社会だからこそ
情報社会と言われて久しく経ちますが、
現在でも多くの会社ではシステム開発に力を入れていることはよく知られています。
経営戦略の練り直しや、
現在用いているシステムの改良などが行える人はどのような会社であっても非常に重宝されます。
会社側としても顧客が多様化するにつれてそれぞれの顧客とのやり取りにメリハリを付け、
将来の事業展開のことまでを管轄する人が必要になるのです。
そんなやりがいのある高度な仕事を行うのがITストラテジストです。
ITストラテジスト
ITストラテジストとはどんな人でしょうか。
簡単に言えばシステム開発の最上流工程を担当する人のことです。
システムコンサルタントとも呼ばれます。
以前はシステムアナリストと呼ばれていましたが平成20年度から試験が廃止され、
ITストラテジストという名称に変更されました。
ITストラテジストが会社において果たす役割は非常に重要です。
各部署からのヒアリングを行い問題点を洗い直します。
この時経営戦略や課題、業務の流れなどについて的確に把握しなければなりません。
もしかすると各部署には隠れた問題点があるかもしれず、
責任者がその課題に気づいていないということさえあります。
その問題点を知った上でシステムを用いた情報戦略を提示し、
問題の改善を図るというのがITストラテジストとしての主な仕事になります。
ITストラテジストの業務には的確な把握力、
説得力のあるプレゼンテーションの技術など高度な知識と技術が要求されるのです。
しかしこのITストラテジストは中小企業診断士とどのような関係があるのでしょうか。
中小企業診断士試験では経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、
運営管理、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策の七科目を受験しなければなりませんが、
この中の経営情報システムがITストラテジストの
試験内容と共通する部分が多いため中小企業診断士とともに取得することが可能な資格となっています。
中小企業診断士は企業の経営に専門的なアドバイスをするというのが仕事になりますが、
その中でシステム開発による経営改善が加わればまさに鬼に金棒ということになるでしょう。
ITストラテジストは論理的思考や経営の知識が身に付くだけでなく、
広い視点で経営を見ることが求められるため貴重な経験となるに違いありません。
ITストラテジストは中小企業診断士との共通点が多いだけではなく、
非常に重視される資格でもあります。
ぜひ中小企業診断士とともに取得してみるのはいかがでしょうか。