中小企業診断士とは
世の中には実に多くの資格が存在しますが、
その中に中小企業診断士という資格があります。
なかなか聞き馴染みのない資格ですが、
中小企業診断士とはどのような資格なのでしょうか。
またどのようにして中小企業診断士の資格を取ることができるでしょうか。
現在日本には多くの中小企業が存在しています。
1990年代にバブルがはじけた後、中小企業の経営状態は悪化しました。
それから20年近くが経とうとしていますが、
依然として中小企業の経営状態は厳しい状況に置かれています。
確かに日本全体としては経済状況が好転しつつあるものの、
その恩恵が中小企業にまで行き渡っていないのが現状です。
そのような状況が続いているため、
中小企業の経営に対して専門的な立場からアドバイスを与え、
経営状態を診断する資格が必要となってきました。
それが中小企業診断士なのです。
資格の取得方法
ではどのようにしてこの資格を取得することができるでしょうか。
一般的には学校に通って中小企業診断士になるための勉強をすることになります。
独学という方法もありますが、時間的な面から考えると学校に通うほうが効率的でしょう。
さらに今では通信講座で資格取得のための勉強をする人も非常に大勢います。
どのような方法であれ、勉強した後には試験を受けて合格する必要があります。
中小企業診断士の試験は毎年5月から6月ごろに出願し、8月に一次試験が実施されます。
これは択一式のマークシート方式の試験です。
7科目ありますが、全ての科目で40%以上得点することが求められます。
合格率は50%程度です。
一次試験に合格すると二次試験に進むことができます。
二次試験は筆記式と口述式に分かれており、それぞれ毎年10月と12月に行われます。
筆記試験では会社の事例が4つ出題され、それに対して診断及び助言を行うと形がとられています。
続く口述試験ではそれら4つの事例から口頭で質問がなされ、資料をみないで答えなくてはなりません。
しかし筆記試験の合格率が20%に満たないのに対し、口述試験での合格率は99%を超えています。
この率をみて考えられるのは、
口述試験は知識などを問うというよりもコミュニケーション能力などが
欠落していないかどうかを確認するといった意味合いがあるようです。
その後15日間の実務経験を一回もしくは8日の
務経験を二回積んで中小企業診断士として登録することができるようになります。
このような過程を経て中小企業診断士として働くことができるわけです。
参考サイト:中小企業診断士試験
資格はあったほうが良い
この中小企業診断士の資格を持っていなくてもアドバイスを与える事はできますが、
やはり専門的な知識と経験を元にしている有資格者の力が必要な中小企業は少なくありません。
さらにこの中小企業診断士は幅広いジャンルをカバーでき、
公認会計士などの会計業務、司法書士や弁理士等の司法業務、
IT関係のコンピュータ業務、行政書士などのビジネス業務などに対して専門的なアドバイスを行います。
そして業務を改善できるよう助けたり、
教育を行ったりすることによって会社を援助することができるわけです。
景気がやや低迷しており、
その影響を受けやすい中小企業が多いという今の時代を反映した職業ということができるでしょう。
さらに中小企業診断士は転職がしやすいということで人気の資格であるとも言えます。
合格率も高くはないので決して楽な道のりではありませんが、
今非常に必要とされている資格ですので、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。
合格したらこのサイトような求人サイトなどをみて、
新たな仕事を見つけるチャンスもつかんでいきましょう。