日本語教師

資料

日本語教師の資格とは

日本語教師は、明確な資格の取得は定められていません。ですが、日本語の教育を受けたという証明を必要とする仕事です。

主に、以下の3点が日本語教師になるための要件です。

  • 大学か大学院で日本語教育主専攻または副専攻を修了する
  • 学位をもち、なおかつ文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座を修了する
  • 日本語教育能力試験に合格する

3つの要件のうち最もおすすめしたいのが、日本語教育能力検定の試験を受けて合格することです。
なぜなら、日本語教育能力検定は年齢や学歴に関係なく、誰でも受験が可能だからです。試験内容は基本的知識理解、聴解問題、記述式の3つです。例年の合格者データの推移をみると、3割に満たないほど難易度の高い試験です。

独学で合格された人もいるようですが、専門的知識を学ぶにあたって日本語教師養成講座を受講するとなおよいでしょう。
目標の同じ仲間と一緒に勉強しますので、モチベーションや学習意欲も向上しやすいからです。

仕事内容

日本語教師とは、ひらがなやカタカナの読み方や書き方をはじめ、日本語の発音や歴史・文化などを教える仕事です。生徒にわかりやすく教えられるよう、カリキュラムの作成や生徒の理解に応じて、適切な授業にする必要があります。

ほかにも、生徒一人ひとりの学習態度や理解度に応じて、柔軟に対応していかなければなりません。生徒の国籍や価値観はさまざまです。教師が当たり前と思っていたことが、生徒からすると不思議に思うことや、お互いの文化が衝突し合うかもしれません。そのため、生徒の文化を理解しつつ、生徒へ誤解のないよう日本の事柄について丁寧に教えていくことも大切な仕事です。

日本語教師に需要はあるのか

日本語教師は将来的に大きく需要が高まるといってよい職業です。理由は2つあります。

1つは現在、日本語教師の人手は不足しているからです。日本語の学ぶ生徒数がおよそ360万人にのぼるなか、教師の人数は6万人ほどです。60人近くの生徒を一人で教えている計算になります。アジア圏を中心に日本語の学習に励んでいます。

もう1つは日本語教師の働きやすい環境になっている点です。現場を通して実際に日本語を教えることはもちろん、海外にいって現地で日本語を教えたり、インターネットを利用しパソコン越しで生徒に日本語を教えたりする日本語教師もいます。

この2つの理由から、日本語教師のニーズは将来的に増大するといっても過言ではありません。

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