システム監査技術者
情報処理システムは開始者経営において極めて重要な監査項目の一つです。
とはいえ、会社自体がこの情報処理システムを監査しても意味がありません。
したがって第三者的に各会社の情報処理システムを監査してくれる資格所有者が必要になります。
それがシステム監査技術者です。この資格はどのようなものなのでしょうか。
さらに中小企業診断士とどのような関係があるのでしょうか。
システム監査技術者は非監査部門から独立した立場で経営者の視点から情報処理システムを監査し、
そのシステムが経営に貢献しているかどうかを判断する資格です。
資格の難易度
この資格は情報処理技術者試験の一つであり、
その中でも最高位の高度情報処理技術者試験に含まれます。
情報処理技術者試験にはスキル1からスキル4間があり、
このシステム監査技術者はそのスキル4にあたります。
非常に難易度が高く、制度改正後の合格率は13.9%となっています。
試験形式は少し複雑であり、一日に四つの試験を受けなければなりません。
まず午前中の前半にはマークシート式の30問が50分間で出題されます。
これは他の情報処理技術者試験と同様のスキル3の問題が出題されます。
この試験において60%以上の正答が得られないとこれ以後の試験の採点はされません。
午前中の後半は40分で25問のマークシート式の問題が出題されます。
システム監査、法務に関する問題が多く、スキル4レベルの高度な問題が含まれます。
その他にも情報セキュリティ、システム開発技術、経営戦略マネジメントなどの分野から出題されます。
これも60%以上を合格基準とし、これに満たない場合はそれ以後の試験の採点はなされません。
午後の前半は情報処理システムの監査や評価に関して90分の試験が行われます。
午前中の試験はいずれも全問解答しなければなりませんでしたが、
午後からはいくつかの大問から自分の解答したい問題を選ぶことができます。
大問は四つあり、そのうちから二問を選びます。やはり60%以上を合格基準とし、
満たない場合にはそれ以後の試験の採点はなされません。
午後の後半が最後の試験となります。
120分で三つのテーマから一つを選び、業務経験をもとに小論文を書きます。
AからDで判定され、Aのみが合格となります。
このような試験を受けて働くシステム監査技術者ですが、
一体中小企業診断士とどのような関係があるのでしょうか。
実は両者は共通して受ける科目がいくつかあるのです。
ですから、中小企業診断士として働いていてシステム監査技術者を受験する人は免除科目があります。
より一層なりやすい資格なのです。
ぜひ両方の資格を取ってより一層活躍し観るのはどうでしょうか。